2022年レギュレーション以降のモダンフォーミュラボディF23(仮)のご要望も強く、どのように製品化するかの検討を開始しました。
※製品は1色無塗装のレジン製になります。カラーリングは製作者のモチベーションアップの都合で行っています。
F23はボディ形状が複雑になるため、全てのボディパーツを一体でプリントしてしまうと塗装が難しくなる可能性があります。また各部品を交換可能とすることで好みの形を選択できるのでは? と、考え始めました。一方で分割するとモデリングや製作に時間がかかり、リリース時期が遅くなるほか、コストも上がってしまうデメリットもあります。
そこでまずは、どこまで分割するのが良いのか、シミュレーション画像を作成してみました。
分離する部品の選定
ミラー分離
2023〜2024年のフォーミュラシーンでは、ミラーまわりに各チームの個性があること。デフォルメの都合でミラーとサイドポッドのクリアランスが小さく、塗装が難しくなる懸念があります。そこでミラーを別体(F87のようなダウンロード形式など)にすると、このような感じに。
Halo分離
これで塗装はかなりラクになるのではないかと思ったのですが、Halo(頭部保護部品)まわりもスプレー塗装の邪魔になりそう。そこでHaloを外すと
Haloなしは、個人的にはわりと好きかも。
インダクションポッド上カメラ分離
インダクションポッド上のカメラも塗装時に難しいことになりそうなのと、実は無いほうが好みというのもあって外してみます。
現代ふうでもあり、2000年代ふうでもあり90年代風味もある感じに。これはこれでアリかも?
ノーズカメラ分離
塗装の邪魔という意味ではノーズカメラも分離するほうがよさそうですよね。インダクションポッド上のタケコプターカメラは好きではないけれど、ノーズカメラは密度感の観点からはあって欲しい気もするのが不思議。
タイヤフィン分離
そういえば、最近発表された2026年からの暫定レギュレーションでは、タイヤフィンが無くなるとか。実車ではどちらでもいい気がしたものの、F23では不思議とキャッチーなアイテム(グラディウスのオプション感がある?)なので外したくはないものの、サスアームだけにするとこんな感じに。
サスアーム分離
サスアームも分離したほうが塗装はラクかも? いや、塗装というよりデカールワークの時に助かるかな……。
フロント翼端版カナード分離
せっかくなので? 全外しで作ってみました。だいぶ寂しいですが、スプレーは吹きやすそうな気がします。
色なしの比較バージョン
制作モチベーションの都合でカラーリングしているのですが、カラーリングに騙されてしまうこともあるので、サフくらいの色付けで作ってみました。
一体化バージョンか分離バージョンか
分離版作成の欠点は、製品価格の上昇とリリース時期の遅れです。
想像されるコスト増部分は、モデリングの手間、別出力時のサポート増による材料レジンの増加、部品ごとの最適角度を見つける時間の増加、梱包ミスの発生や手間の増加、説明書作成工程の増加です。けっこうなコストアップになりそうな気が……。
とりあえずまずは一体版で製品化し、「やはり塗りにくい」とか「バリエーションをつくりたい」などの声があってから分離してもいいのかも? 実際にいくつか作ってみないとわからない部分もありますよね。。。
また、分離部品はメインボディあるいはフロントウイングとランナーで繋げると梱包ミスは減るかも? など、検討を続けています。